散布ドローンを使用する季節になりました。この時期修理品が次々に入ってきます。
先ず修理に出して頂く際のご注意につてい。
タンク内に白い液体が薄まっているとはいえ残り、室内で修理作業に支障をきたす匂いがあるものがあります。受け入れ後お湯で3回ポンプを動かし洗浄しますが、お客様に事前にして頂く作業ですので修理工賃にプラスの代金が発生します。
修理に必要なものは、ドローン本体とプロポのみです。プロペラ、ノズルバー、バッテリーは不要です。
修理は、優先的に作業し通常2営業日以内に完了します。たまに不具合の原因が分からず1週間を超えることもあります。
修理後フライトテストをして発送しますが、事故機ですので、いきなり大きな飛行重量での飛行は差し控えてください。修理時に出なかった不具合に関しては、免責としております。
防除シーズンになり、出来る限り墜落しない為に必要なことを何度か掲載しております。本日はタンクの取り付け位置が4箇所異なることによる墜落事例。
先日、お客様が離陸後暴れてついらくしました。
このような例は、墜落に至らなくても良くご相談を受けます。
共通するのは、粒剤散布機を取り付けるためにタンクの金具位置をずらしていること。
タンク取付金具は、脚の付け根からノギスで正確に4箇所取り付けています。水平器をタンクの上や、ドローンの胴体(赤いカバーを取り除いた状態で)載せて水平を確保します。重要でないようで、とても重要です。目算ですと数ミリ異なり、全体のバランスが若干悪くなります。離陸後ホバリングが出来ず、墜落に至ります。
5L機でも同じです。皆様ご注意ください。
逆ネジでドライバーなしで簡単に取り付けられるプロペラアダプター。
最近の墜落の原因に
5L散布ドローンで、飛行中にプロペラが外れ墜落
逆ネジでモーターの回転方向と逆に締め付けるのですが、しっかり手で締めなかった為に外れました。理由はプロペラが大きいので、重さがあり、モーターの減速時モーター回転方向に惰性で回り外れました。
さて、墜落しますとアダプターが途中で折れて残ります。または、きつくかみ込んで外れなくなります。
残ったものは外せませんので、毎回ドライバーでボルトを締め付ける必要があります。
ドローンの操作説明書には、写真の通り注意書きがあります。
出来れば使わないほうが良いので、説明書にて、飛行に慣れるまで使わないことを推奨しております。
モーターを始動するとき、緊急停止するときに使うモーターコマンド。
着陸時に使用して横転、プロペラが破損する事故報告を受けました。
着陸時に行いますと横転しますのでご注意。
着地したら、スロットルを再下限にして停止するまで待つ。他の操作はしない。モーター始動と同じ両レバーを寄せる動作をします横転し危険です。
横転した際は、両レバーを中央下に寄せて、モーター停止させる。モーターを停止させないと、焼き付けを起こします。
また、飛行中スロットルを下限10%の位置に3秒間保持し続けますと、モーターが停止し墜落します。
着陸の失敗での破損の例がとても多いです。着陸はゆっくりと、停止は、スロットルを下保持で行ってください。
本日、最近ご購入された方から、飛行中バッテリー警報がでてすぐに真下に落下したとのご報告がありました。
通常バッテリー警報(赤フラッシュ)後は、真下に着陸しますが、寒さによるバッテリー出力低下の時は、バッテリー警報後落下します。
原因は、寒さによるバッテリーの出力低下です。
徐々に低下するのはなく、一気に低下するため、モーターが停止して墜落しますので、ご注意ください。
リポバッテリーは温度が低いと、放電するための化学反応の低下により、出力が不安定です。また飛行時間も6割程度に下がります。
フライト時間も極端に短くなります。
気温8度以下でのフライトは、バッテリーを使用直前まで暖めてからご使用ください。
暖め方 ホッカイロを貼り付けクーラーボックスに入れておく。
床暖房の上に置いて、上に毛布でおおい1時間以上暖める。
などなど
ここ数日、冷たい風が強く吹いております。
ドローンの飛行は、風速5M以下が基本ですが、安全の為、風速3M以下が望ましいです。
また散布をする際は、薬剤が流れる為2M以下が望ましいです。
飛行練習をされる際は、タンクに液体を2L程度(5L散布機の場合)入れるなど飛行重量を大きくすると、風速3Mでも安定して飛行します。
風速3Mでの飛行では、ドローンが風邪に対応する為、傾いて飛行します。そのため、真っ直ぐに前後に飛行させるのが難しくなります。
今朝は肌寒くなりました。季節の変わり目、雨、曇りの日が多いです。
モーターアンプ(ESC)には、60A,80Aなど流せる電流値が記載されております。
電流値が大きいと、大きなプロペラを用いて、重量のある飛行が可能になります。
22インチプロペラを使用する5L散布ドローンには、60A,26から30インチなら80A。組み合わせを間違えると写真の様に発火し墜落。
当社のドローンでは、弥七5は、60A、DECA10は80A、DECA15は100A。
無駄に大きなアンプを搭載する必要は有りません。
写真のESCは、もっとも修理依頼がくるドローンファクトリー山口で製作されたもの。60Aが標準なのに50Aでした。購入後3回もアンプが燃えて墜落。今回60Aに変更して修理をしました。前後確認のLEDが無い為飛行申請ができないのでLEDもサービスで取り付け。
修理後のフライトテストは
https://youtu.be/uqMHBL7AnEE
他のショップの修理も受け付けております。
当社の飛行モードは、3種類
GPS:GPS、高度測定食う圧センサーのデーターを使い自律制御
ATT:GPSを切り、高度センサー、加速度、ジャイロセンサーによる制御
散布:GPSモードと同じ。
GPSを使わないモードは、ATTのみです。GPSの取り付けには、方向があります。間違えて取り付け、または、ネジが緩み飛行中に異なる方向になり、操縦が出来ないと感じる状態になります。毎年3件ほどGPSの取り付け方向間違い、飛行中に墜落、または、墜落により、GPSが壊れているのに気が付かず飛行して墜落する例があります。電波障害によるGPSの不具合も起こります
何も問題がなくても、飛行中急な動きをして、GPSデーターがおかしくなり、GPSエラー(黄色、赤の点滅)に一時的になることがあります。GPSは万能では有りません。
ATTモードに切り替えてGPSを切れば高度、バランスだけ維持してくれますので、操縦のみで飛行が出来きます。日ごろからATTモードでの飛行練習をしましょう。他社でATTモードが無いものが多く見受けられます。危険です。
5L散布ドローンは、24Vモーターを使用しているので、バッテリーは6セル1本または2本並列接続で飛行します。大きなバッテリー1本より半分の容量のバッテリー2本のほうが、パワーがあるので2本での販売が主流です。ただし、パワーのある大容量バッテリー(12000mAhがもっとも最適)でしたら1本で飛行。しかし、ドローンからは1本分のコネクターケーブルしかない場合、並列コネクターを使用します。
毎年この並列コネクターを使っていて墜落した例が2件ほど、墜落に至る直前のものも同数。
並列コネクターは、コネクター2つを半田で合わせた商品。半田不良が起き易い。ご注意ください。当社ではずいぶん前からドローンに2組のコネクターケーブルを設置して並列コネクターを使わない仕様にしております。他社で購入されたお客様から改造、修理の依頼をされた際にも良くバッテリー接続を2組にするご要望をいただきます。
プロペラアタッチメントのネジが緩み、飛行中にプロペラが外れ墜落。
ネジロック剤が今回使用されていなかった、他のプロペラのネジもかなり緩んでいましたので、最初から緩かったと思われます。
修理後フライトテスト
https://youtu.be/wBNBPytMwL4
ネジ締め確認は、定期的に行ってください。特にプロペラ周りは頻繁に確認。